健診で見つかった心房細動の行方

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健診で見つかった心房細動の行方

2025/10/11

健診心電図で見つかる心房細動、実はけっこう重要かもしれない話

Mori et al., Circulation 2025

今日は最近読んだ論文について、ちょっと書いてみようと思います。

日本では会社員の健康診断で必ず心電図を取りますよね。あれ、実は世界的に見るとけっこう珍しいんです。で、その心電図で心房細動(AF)が見つかることがあるんですが、「じゃあその人たちってその後どうなるの?」っていうのが、これまであまりよく分かっていませんでした。

この研究では、協会けんぽ(日本の働く世代の4人に1人が加入している)のデータベースを使って、35歳から59歳の中年世代、なんと950万人を調査しています。スケールがすごい。

結果を見ると、健診心電図で心房細動が見つかる頻度は約2400人に1人。思ったより多いでしょうか、少ないでしょうか。見つかった人は、やっぱり年齢が高めで(平均50.9歳)、男性が9割以上でした。

で、ここからが重要なんですが、心房細動が見つかった人たちを3年間追跡すると:

脳梗塞になった人:1.83%

心不全で入院した人:3.87%

亡くなった人:0.78%

これだけ見ると「そんなに多くないじゃん」と思うかもしれませんが、心房細動がない人と比べると、脳梗塞のリスクは約5.4倍、心不全は約18倍、死亡リスクは約2倍という結果でした。

特に心不全のリスクが18倍っていうのは、正直かなり衝撃的です。心房細動って脳梗塞のリスクとしてよく語られるんですけど、実は心不全の早期サインかもしれない、という視点は臨床的にも重要だなと思いました。

この研究が面白いのは、日本の健診システムという独特な環境を活かして、一般的な中年世代における心房細動の実態を大規模に調べた点です。健診で偶然見つかった心房細動でも、その後のリスクはしっかりあるんだ、ということが改めて示されました。

健診の心電図、「毎年同じことやってるな〜」って思いがちですけど、こういうデータを見ると、やっぱり意味があるんだなって実感しますね。

 

 

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