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【脂質3】正しい脂の選択について知ろう!〜脂の質について知る〜

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【脂質3】正しい脂の選択〜脂の質について知る〜

2022/12/18

【1】油脂の種類


 油脂に含まれている脂肪酸は、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に大別することができます。
代表例:バター、ココナッツオイル、動物性油脂一般


飽和脂肪酸は構造的に二重結合を持たないため、融点が高く、酸化されにくいです。

不飽和脂肪酸は二重結合を持つため、融点が低く酸化されやすいです。
代表例:オリーブオイル、EPA/DHA(魚油)

【2】食用油の種類


食用油は植物性と動物性に大別できます。

【植物油脂の特徴】
・不飽和脂肪酸で構成されている
・オレイン酸、リノール酸、αリノレン酸等
・ビタミンEの含有量も多い
(抗酸化作用が高い)

【代表例】
・オリーブオイル(オレイン酸豊富)
・大豆油

・ごま油

【動物性油脂の特徴】
・飽和脂肪酸が多い

【代表例】
・ラード(豚脂)
・ヘット(牛脂)
・バターの原料である乳脂

【補足】

・マーガリンは動植物性油脂を原材料に合成された加工油脂
・魚油は動物性油脂の中では例外的に不飽和脂肪酸を多く含む

【3】アブラの働き


 飽和脂肪酸を多く含む動物性脂質である肉類・卵*・バター・チーズなどはコレステロールや中性脂肪を増やす働きをします。

 不飽和脂肪酸で構成されいる植物性脂質の植物油・魚油などはコレステロールを減らしたり、血液の流れを良くする働きをします。

【4】体に良いあぶら・悪いあぶら


体に良いあぶら
不飽和脂肪酸で構成されているあぶらは体に良い効果が高いです。
体に悪いあぶら
飽和脂肪酸で構成されているあぶらは摂りすぎると体に悪影響を与える可能性が高いです。

■植物性の油がいいと言われる理由は?
不飽和脂肪酸を多く含んでいるため、コレステロールを減らす働きがあるからです。

■魚油は体に良い?
魚油も不飽和脂肪酸を多く含んでいるため、コレステロールを減らしてくれます。サバ缶や魚介類等に含まれます。

【注意】
※過剰に摂取していいというわけではありません。適正量を守った上で摂取を心がけましょう。
(適正量に関しては脂質ブログ1をご参照ください。)

※不飽和脂肪酸は、酸化されやすいのが特徴です。抗酸化物質であるビタミンEを含んだ商品や食材の利用をお勧めします。

【油脂の酸化】
油脂の酸化は加熱、光、金属イオン、酸素によって促進し、酸化は食品の劣化や本来の食品の美味しさを損なうばかりか、悪臭・異味・着色の発生、機能性成分や栄養成分の減衰などが問題となる場合があります。 

                      【酸化の原因】
       ①空気中に放置しておく
       ②油脂が高温で空気と接触する
       ③同じ脂を長時間加熱、何回も使い回す

【5】揚げ物は良いのか?


      揚げ物は摂らないに越したことはない

揚げ物は控えるべきと記載しているものの方が多く、中性脂肪やコレステロール値上昇への影響が大きいからだと考えます。

 

【揚げ物の理想頻度】
    週1回

    月に2〜3回程度

【脂質の量】
脂質は総摂取エネルギー量の20〜30%未満、飽和脂肪酸は総エネルギー量の7%以下になるように摂取するように厚生労働省では目標量が設けられています。

【100gあたりの脂質含有量】
●トンカツ一枚(134g)
   脂質36.33g
●鶏のから揚げ皮つき(3つ程度)
   脂質24.52g
●マクドナルドポテトMサイズ
(135g程度)
   
脂質20.6g

 一食あたり脂質量約17g〜約26gの摂取が望ましいです。トンカツはそれ自体で一食の目標量を超えてしまいますし、鶏のから揚げやマックフライポテトに関しては一緒に食べる他の食事によっては目標量を超えてしまう可能性が高まります。

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