緊張して冷静になれない、そんな時に!
2023/07/20
緊張は活かした方がいい時もある
緊張し続けることは、心身に負の影響を与える可能性があります。
そのため、緊張した時にはリラックスするための行動をとすることが重要だと言われていますね。
しかし、人には、むしろ緊張していることが望ましい場合もあります。
それは大事な会議に参加する場面や、人前でプレゼンをする場面かもしれませんし、好きな人を前にしてドキドキする場面かもしれません。
そのような時に「緊張するな」というほうが無理だと感じるでしょう。
緊張し、興奮するからこそ楽しめることもあれば、緊張するからこそ、力を発揮できることもあまります。
そのため、緊張することが適切な場面で無理にリラックスしようとすることが、かえって不適切なことがあります。
・「落ち着け、落ち着け」と自分を強引になだめようする
・深呼吸をする
・手の平に人という字を書いて飲み込んでる
あなたも上記の方法を試してみたことがあるかもしれませんね。
しかし、こうした行動をとってもなかなか落ち着けません。
緊張が抜けず、かえって焦りが高まり、パフォーマンスを落とすこともあります。
そのため、そのような状況で必要なことは、リラックスしようとすることではなく、緊張や興奮を上手く利用することが重要になります。
緊張の意味づけを変えてみる
緊張を上手く利用するとはどういうことか…。
それは意味づけを変えるということです。
人は、緊張という身体の反応を、「この緊張は不安や恐怖が迫っているから起きているに違いない」と誤解してしまう生き物です。
この不安や恐怖こそが、心を必要以上に委縮させ、パフォーマンスを低下させたり、強いストレスになります。
あなたも聞いたことがあると思いますが、人は「楽しいから笑う」のではなく、「笑うから楽しいのだ」とも言われています。
笑うという行動が先にあって、「笑っているのだから、楽しいのかもしれない!」と脳が解釈する。
このようにして、人は自分の身体の反応や行動に対して、後から脳がそれらしい意味づけを行って生きています。
そのため、「緊張しているということは、不安や恐怖を感じているに違いない」という意味づけを、「緊張しているのは、不安もあるかもしれないけど、きっとワクワクして興奮しているからに違いない」と意図的に変えてあげる必要があります。
この時、不安をゼロにすることは難しいと思いますので、不安を感じていてもOKです。
ただ、その不安よりも、よりワクワクとや興奮が上回っているのだと思い込むようにしてあげて下さい。
ワクワクがしっくりこない場合は、「ちょっとテンション上がってきたぞ!」とか「なんだかちょっと楽しみになってきた」など、自分なりの表現で変えても大丈夫です。
実際に、様々な実験において、「緊張」を「ワクワクによる興奮」と意味づけしなおすと、学校の試験の点数や仕事のパフォーマンスが上がったという結果が多く報告されています。
最初のうちは違和感が強いかもしれませんが、これも慣れていくと違和感は小さくなっていきます。
あなたも緊張感を味方につけて、ワクワクで自分の人生を彩るようにしてみましょう。