④【完全栄養食!?】Huelとは?
2021/11/11
今回のブログでは、完全栄養食である「Huel」の特徴についてご紹介していこうと思います。
Huelについて
企業では、Huel (Human:人間 + Fuel:燃料) は完全食(完全栄養食)として紹介されています。
26種類の必須ビタミン&ミネラル、タンパク質、必須脂質、炭水化物、食物繊維、そしてファイトニュートリエント(植物性栄養素)を1つの製品からバランス良く摂取することができます。
Huelの特徴
Huelは、オーツ麦、エンドウ豆、米、フラックスシード、ココナッツ、ヒマワリなどの植物由来のサステイナブル(持続可能)な原材料から作られており、粉末タイプ(Powder)と液体状(Ready-to-drink)の2種類の商品タイプがあります。また、保存期間が長く、糖類控えめ、ラクトースフリー(動物性食品ゼロ)です。ナッツ類や大豆、GMO、パームオイルも一切含んでおらず、1食 400kcal あたり、265円からとリーズナブルです。(Huelホームページ参照)
Huelの長所
・外出中や急いでいるとき、キッチンが使えないとき、Huelは時間がないときの食事として理想的
・仕事で忙しい平日の朝食や昼食にHuelを使い、夜や週末は家族や友人たちと「今までどおりの」食事を楽しむという取り入れ方ができる
またHuelは【完全栄養食!?】②のブログであげた理想を全て網羅するため、忙しい人、時間がない時の食事に困っている人、栄養バランスが悪い人、調理技術がない人などが簡単に必要な栄養素を摂ることができるので、うまく付き合っていけば利便性の高い食品だと考えています。
Huelに含まれる栄養素から考えられること
【糖質】
Huel公式サイトに記載されているHuel Powderの栄養素一覧を基にバニラV3の栄養成分の内訳から考えられることを記載していきます。(2021.10.29現在)
【糖質】でみると
・炭水化物がオーツ麦由来なので低GIのため、血糖値の急上昇を防げる?
・グルテンフリーによる食後血糖値の急上昇を防げる?
〜開発の経緯〜
Huel Powderに含まれる炭水化物は、微細なパウダー状のオーツ麦由来です。 オーツ麦は血糖指数(GI)が低いことで知られています。
GI値が高いほど、炭水化物を含む食品の消化と吸収のスピードが速くなります。
スポーツ栄養学の分野や減量に効果的とされる製法には、炭水化物の主要原材料としてマルトデキストリンがよく使われているそうで、マルトデキストリンは安価で水に溶けやすいので当然とも言えます。しかし、マルトデキストリンは「複合」炭水化物であるにもかかわらず、GI値が高いそうです。その上マルトデキストリンは合成炭水化物なので、エネルギー源としての炭水化物の提供しかできないのです。
ちなみにタピオカ粉を使用しているブラックエディションはグルテンフリーです。
Huelに含まれる栄養素から考えられること
【タンパク質】
【タンパク質】でみると
タンパク質はアミノ酸から構成されていることはご存知ですよね?
・体内で合成できない必須脂肪酸もしっかり取り入れられる
・タンパク質ではなくアミノ酸で構成されているため、吸収速度はタンパク質より早いことが期待できる?
Huelは20種類ものアミノ酸を利用し、作られています。その内訳は11種類の標準アミノ酸と9種類の必須アミノ酸です。
アミノ酸は20種類中一種類でも欠けるとタンパク質を合成できないと言われています。また必須アミノ酸は他のアミノ酸や人の体内から合成できないため、食事から摂らなくてはいけません。
〜開発の経緯〜
植物性食品の多くは、タンパク質を十分含まないか、1種あるいは数種のアミノ酸しか含みません。
トウモロコシなどの植物は、イソロイシンとリジンの含有量が極めて低いと言われています。
Huelに含まれるタンパク質は、6種の主原材料のうち4種類から提供されています。
エンドウ豆由来タンパク質、オーツ麦、玄米タンパク質、フラックスシードです。
あらゆるアミノ酸を豊富に含んでいるだけでなく、必須アミノ酸も十分に摂取することができます。
米由来のタンパク質にはシステインやメチオニンといった含硫アミノ酸が豊富に含まれていますが、リジンはほとんど含まれていません。
エンドウ豆由来タンパク質には、システインやメチオニンはあまり含まれていませんが、リジンは豊富に含まれています。
これらが理由となって米、エンドウ豆の両方が食材として選ばれたそうです。
全必須アミノ酸を比較的豊富に含んでいるオーツ麦とフラックスシード(亜麻仁)からもタンパク質を摂取することができます。
Huelに含まれる栄養素から考えられること
【脂質】
【脂質】でみると、
・飽和脂肪酸の割合が低く、不飽和脂肪酸の割合が高いため、脂肪酸構成が良い、質の高い脂質?
・トランス脂肪酸が0のため、無駄な脂質がない?
〜開発の経緯〜
フラックスシードとヒマワリの種が使用されているので、必須脂肪酸も含まれています。
ココナッツに含まれる脂質は中鎖脂肪酸、もしくはMCTとして知られており、炭水化物とよく似た効果を発揮するそうです。
人間の体に欠かせない必須脂肪酸(EFA)には2種類あり、それは、リノール酸(LA: オメガ6脂肪酸)とαリノレン酸(ALA: オメガ3)です。
フラックスシードとサンフラワーオイルパウダーを混合することで、Huel Powderからこれら2種類のEFAを他のオメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸と共に十分に摂取できるようになっているそうです。
Huelに含まれる栄養素から考えられること
【その他】
Huel Powder内のビタミンCは、アセロラチェリーから供給されています。
アセロラチェリーは果物の中で一番ビタミンCが多いと言います。なんでも一個で大人が1日に必要なビタミンCが摂れるというので嬉しいですよね。
Huelに昆布を配合することで、天然のイオディン(ヨウ素)源を提供しています。
昆布茶には乳酸菌もあるとのことで、免疫機能や腸内環境のことも考えられているようです。
うまく付き合っていくには?
Huelは質の高い栄養素でできた「複合サプリメント」のようなイメージで私たちは認識しています。
忙しい時、夜遅くに食べる食事の代わりに、インスタント食品の代わりに、時間がない時の朝昼食の代わりに、欠食を防ぐために、減量のために などなど
代替え食品ということ押さえておきましょう。
(欠食:食べないことを変える➡︎代替え食品 減量:体重を減らすために普段の食事を変える➡︎代替え食品)
固形かつ温かいものを摂取することで、咀嚼、嚥下、消化機能、新陳代謝の低下を防ぐことに繋がります。
食事を摂る時間が十分とれる時は、一汁三菜の食事をいただくことも忘れないようにしましょう!
それが難しく毎日カップ麺、ファーストフードになる場合、こういった完全栄養食の利用を検討してみましょう。
余談になりますが、タイトルで「完全栄養食?!」となぜクエスチョンマークやエクスクラメーションマークを利用しているかというと
私たちはHuelやベースフードなどは完全栄養食というより代替え食品と考えているためです。
※わかりやすくするために「完全栄養食」と表記している時もあります。