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頑張り続けるのは何のため?

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頑張り続けるのは何のため?

頑張り続けるのは何のため?

2023/09/21

頑張るとはどういうことか

私達は普段から“頑張る”という言葉を多用しています。


普通に「やります」と答えれば良い場面でも「頑張ります」と答えたり、別れのあいさつを交わす時に「じゃあ、頑張ってね」と言葉をかけたりします。


ただ生活をするだけでも「頑張れ」と言われることは、なんだか奇妙なことです。


もはや、明確な目標や意味もなく、ただ頑張ることが当たり前のことかのようにみなされているかのように思えます。

 

しかし、頑張ることは、はたしてそれほどいつも必要なことなのでしょうか?

 

 

現在「頑張る」とは、忍耐して努力しとおすことを美化した言葉として使われています。


そのため、美徳であるかのように受けとめられていますね。

 

 

しかし、少なくとも90年程前までは「頑張る」という言葉を、「もっと力を抜いて温和になればいいのに」という軽蔑に近い意味を込めて使っていたこともあるようです。


昔の方は、頑張らずに居られることの重要性を知っていたのですね。


別の見方をするならば、現代はただ生きるだけでも頑張らないと生きていけない社会になってしまったとも言えますが…。

 

 

そもそも、頑張るとは忍耐や努力などの力を必要とすることですので、力が入ると緊張感が高まります。


常に頑張っていると、常に緊張し続けることになるので、心身に大きな負担がかかり、不調や病気、睡眠障害などをきたす可能性が高まります。


それは、一種の自己破壊的な行動と言っても過言ではないかもしれません。

 

 

また、力を入れて緊張するということは、自分の力で抵抗するということでもあります。


人生を水の流れのようなものだとするならば、その水の流れに力で抵抗し、常に必死にあらがい続けるようなものなのかもしれません。


そうなると、エネルギーを使い果たし、力尽きてしまうのは目に見えていますね。

 

 

実際に人は、誰かに身体を力で押さえつけられたとき、自分の力で抵抗すると力比べとなり、力で負ければ動けなくなります。


その力に抵抗するのは簡単ではなく、非常にエネルギーがいることです。

 

 

目標や目的に向かって頑張りたいと思える時は頑張ることも必要ですが、常に頑張り続ける必要はないかもしれません。


力を入れて頑張り続けるよりも、頑張らず余分な力を抜いて過ごすことを大切にしてみても良いのではないでしょうか。

そもそも、なぜ頑張るのか

では、なぜこんなにも頑張ることが当たり前となったのでしょうか。


多用されるようになったのは、第二次世界大戦の頃とも言われていますが、現在は戦争も終わり、状況は大きく変化しています。


それにも関わらず、日々の挨拶のような気軽さで「頑張る」が使われるのは、恐怖や不安が強く根差しているからとも考えられます。

 


ここでいう恐怖や不安は、自分の存在価値や評価、報酬などに関するものです。
 

以下のような考えに心当たりはないでしょうか。

 

頑張らないと、受け入れてもらえないのではないか。

頑張らないと、認めてもらえないのではいか。

頑張らないと、人に迷惑がかかるのではないか。

頑張らないと、休んではいけないのではないだろうか。

頑張らないと、成功しないのではないだろうか。

頑張らないと、幸せになれないのではないだろうか。

頑張らないと、生きていけないのではないだろうか。

 


このような考えに陥りやすいわけですが、頑張りが常に報われるわけではないことは分かりますよね。


頑張っても、どうにもならないときはあるのです。

 


しかしそのような時でも、自分の頑張りが足りなかったのだと思うようになると悲惨です。


知らぬ間に、どんどん自分を追い詰めるようになるからです。



そして、明確な目標や目的がなく、漠然とした頑張るが続くと、疲弊しきってしまい、生きることに喜びも見出せなくなることもあります。

 

また、頑張ったけれど結果が伴わなかった際に、怒りがわき起こり、人や状況のせいにしてしまうこともあります。


「自分は頑張ったのに、上手くいかないのは〇〇のせいに違いない!」となってしまうのです。


このようになると、周りも自分もつらくなってしまいますね。

 

 

あなたも「頑張ろう」としている時には、このような恐怖や不安が潜んでいないかに意識を向けてみることが大切です。

 

自分が何に突き動かされているかに気付かなければ、恐怖や不安にハンドルを占領されたまま、人生を歩むことになってしまいます。

 

気付いた時は、恐怖や不安の代わりに、何のために頑張りたいのか、本当に今頑張る必要があるのかを考えてみましょう。

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