医師と管理栄養士が教える生活習慣の誤解~塩分編part1~
2024/08/26
管理栄養士の豆知識
みなさん、まだまだ暑い日が続いていますね。夏は発汗により塩分やカリウムなどのミネラルが失われやすく、スポーツ飲料や塩気のものの摂取が増える人も多いことでしょう。しかしながら日本人の食塩摂取量は必要量をはるかに超えていますので、夏はむしろ塩分の取り過ぎには注意しましょう。熱中症対策には一日当たり1.2ℓ程度の水分をこまめに飲むといいですよ。次回、「スポーツ飲料」や「熱中症対策のための食事」に関する落とし穴についてお話しします。
さて、本編に参りましょう。
減塩のメリット考えたことある?
【目次】
(1)血圧上昇を防ぐ
(2)食事内容が変わる
(3)むくみ解消、夜間頻尿が減る
(4)合併症のリスクが減る
(1)血圧上昇を防ぐ
・高血圧になりにくくなる
・1g/日減塩すると収縮期血圧が約1mmHg低下
・心拍数が上がりにくくなる
(2)食事内容が変わる
・将来的に減塩食を食べずに済む可能性がある
・過食が減る
(3)むくみ解消、夜間頻尿が減る
・手足のむくみが減る
・夜間の排尿回数が減る
(4)合併症のリスクが減る
・循環器疾患(動脈硬化、脳卒中、心臓病)なりにくい
・胃に負担をかけないため胃がんになりにくい
・骨粗鬆症になりにくい
・腎疾患(腎臓病、腎結石、透析)になりにくい
ちなみに大阪府では…
2018年の大阪府の調査では、
成人男性女性とも食塩摂取量は減少傾向にあり
全国平均男性10.9g女性9.3gに対し、
男性 10.3g 女性 8.5gと下回っています。
※参考:「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」(厚生労働省)では、食塩摂取量(食塩相当量)の 目標は男性 8.0g 未満 女性 7.0g 未満としています。(平成26年国民健康・栄養調査結果抜粋)
自分が塩分をどれくらい摂っているか知っていますか?
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自分がどれくらい塩分を摂っているか、文明の利器を利用して知っておくのもいいでしょう。