医師と管理栄養士が教える生活習慣の誤解~塩分編part4~
2024/09/04
管理栄養士の豆知識
〜おにぎりのはなし〜
お市販のおにぎりは1個あたり塩分が1g〜2g含まれています。自家製おにぎりの約3〜4倍に相当します。理由は食中毒の予防と作成方法が違うためです。市販のおにぎりには食品添加物が使われています。また家庭のおにぎりと作成方法が異なっており、市販のおにぎりはあらかじめ塩を入れた状態でお米を炊いて型にいれて成形します。こうすることでおにぎりの味を一定の濃さに調整することができます。どの角度からおにぎりを食べても味が変わらないのはこういった仕組みだったんですね〜。知らず知らずのうちに塩分をとりすぎていないですか?食生活を見直してみましょう。
減塩とはいってもデメリットは?続編
4⃣
さて、ここからは前回の続きになります。
(2)手間がかかりそう
☆コンビニや既製品を活用しよう☆
各コンビニや食品メーカーでは
以下のように減塩に取り組み、
商品を開発しています。
【ローソン】
■塩分2g以下の減塩レトルト食品
商品名:本格四川麻婆豆腐
価格:298円(税込)
カロリー:263㎉
食塩相当量:1.7g
商品名:1/2日分の野菜が摂れるカレー
価格:298円(税込)
カロリー:188㎉
食塩相当量:1.6g
【ファミリーマート】
商品名:減塩和風ドレッシング
価格:25円(税込)
カロリー:55㎉
食塩相当量:0.7g(25%カット)
【セブンイレブン・その他】
セブンイレブンをはじめ、
様々な企業で塩分を抑えた商品の開発が
進んでいます。
[1]
[2] http://www.ncvc.go.jp/karushio/mark/list.html
(かるしお認定商品(2021/6/17調べ))
(3)費用がかかる
1)高血圧治療にかかる医療費を知ろう
確かに減塩でないものと比較すると
減塩食として販売されている商品は
コストが高くなることは事実です。
しかし、将来自分が高血圧症になり
毎月医療費を払うことを想像してください。
【研究内容】高血圧症と医療費
【対象】滋賀県内の40~69歳国保加入者4500名
【期間】約10年間
【研究方法】追跡
【結果】
※正常血圧 120/80以下
高血圧前症120~139/80~89
ステージ1 140~159/90~99
ステージ2 160/100以上
【結論】高血圧症だけでみると
上記のような結果ですが、
高血圧から続く脳卒中等の重篤な循環器疾患で
医療費はさらに高くなることが予想できる
【引用】日本内科学会雑誌 96:101~105 2007
2)減塩レシピを活用して自分で作ってみよう
自分で作ることで費用は抑えられます。
国立循環器病センターの
減塩プロジェクトの一つとして、
減塩レシピを掲載した「かるしおレシピ」
というサイトがあります。
今回はその中の夏レシピ3つを挙げてみます。
参考:http://www.ncvc.go.jp/karushio/recipes/summer.html
(4)これから夏になるのにバテない?
国立循環器病研究センター病院では、
以下のように回答しています。
(5)お酒のつまみは何に変えればいいの?
各コンビニや食品メーカーでは、
塩分をカットした商品や
減塩を意識した商品を開発しています。
そういった商品を活用してみてはいかがでしょうか。
■柿の種減塩■
■柿の種ノーマル■