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【脂質7】深夜の揚げ物が太る根拠を教えます!

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【脂質7】深夜の揚げ物が太る根拠を教えます!

2021/10/25

早速ではありますが、無意識のうちに揚げ物を一日に2回摂っていたりしませんか。
例えば、お昼にカツ丼を食べ、夕食に酢豚を食べる。これは1日に揚げ物を2回摂取していることになりますか?
答えは「なる」です。酢豚で使う豚肉は片栗粉をまぶし一回素揚げしてから調味料や他の具材と炒められます。
このように一見揚げ物ではないように見えて、調理途中で揚げているような食材もあるのです。
そこで今回は揚げ物の摂取頻度に加え、食べる時間や一緒に食べるものとの兼ね合いについてご紹介していこうと思います。

脂肪合成に関わるタンパク質

〜BMAL1〜

BMAL1については【糖質4】で軽く取り上げましたが、覚えていますか?前回は脂肪合成に関わるタンパク質としてご紹介しました。

詳しくご説明すると、

BMAL1の発現量は肥満により増加します。一方でメタボリックシンドローム患者の内蔵脂肪組織におけるBMAL1の機能低下が示されています。さらに解析結果から高血圧や2型糖尿病との関連も示されています。これらの結果からBMAL1 が、そしてその機能異常が疾病の発症へとつながることが示されていると言えます。

以下のグラフはBMAL1遺伝子欠損による脂質異常症の発症について、マウスで実験を行ったものである。

【結果】

・Bmal1ノックアウト(KO)マウスは通常食飼育時においても脂質代謝異常を示し,高脂肪食負荷によりその程度は増悪する

・Bmal1 KOマウスの呼吸商は炭水化物をエネルギー源として好んで使用していることがわかり、エネルギー源としての脂質利用が低下していることを表す
(呼吸商・・・ある時間において生体内で栄養素が分解されてエネルギーに変換するまでの酸素消費量に対する二酸化炭素排出量の体積比のこと)

・血液中の過剰な脂質は肝臓や骨格筋に流入し,異所性脂肪の蓄積を生じる
(化学と生物 Vol. 50, No. 11, 2012)

この「脂肪を蓄積せよ!」と体内に指令を出すBMAL1は、体内リズムと密接な関係があり、時間帯によって増減します。
昼に少なく、夜に増えるという特性があるのです。

1日のうちで午後10時~午前2時頃にピークを迎え、午後3時頃にいちばん少なくなります。
午後10時~午前2時頃のBMAL1は、午後3時頃の約20倍にも達するというデータもあります。
「夜遅くに食べると太る」というのは、分子レベルで解明されているのです。

つまり、22時以降の食事、高カロリーなおつまみと共にする晩酌、ドーナツなどの間食は、
15時に全く同じもの食べた時の20倍吸収率に差がある可能性があるということです。
食べる時間帯を変えることでまず脂質の吸収を抑えていきましょう。
さらに食べるものによって給油率も変わりますので、食品の選択にも注意しましょう。

揚げ物の食べ過ぎはカロリー過多のみならず遺伝的な影響もある?!


カレーやシチュー、肉料理、揚げ物などは、油脂分を多く含む食品だということはご存知でしたか?揚げ物や肉料理は大抵の人が知っていることだと思いますが、カレーやシチューに関しては知らない人も多いのではないでしょうか。
揚げ物(フライ)をよく食べる人は、カロリーのとり過ぎになるだけでなく、遺伝子的な影響もあらわれるという研究があります。

■​​​​■■■■​​​​​​​■■■​​​​​​​■■■■■■■■以下研究内容■​​​​​​​■■■​​​​​​​■■■​​​​​​​■■■​​​​​​​■■■​​​​​​​■■■​​​​​​​


研究チームは「看護師の健康に関する研究」に参加した9,623人、「医療従事者追跡研究」に参加した6,379人、「女性ゲノム健康研究」に参加した2万1,426人の遺伝子を調べた。

研究チームは、肥満と関連が深いとされる32の遺伝子変異を識別し、遺伝子による肥満危険度をスコア化した。
このスコアが高い人ほど、肥満の遺伝的要因を強くもっていて、肥満になりやすいことが判明した。

さらに参加者に、外食の頻度や、週に揚げ物を食べる回数などの食事に関する質問や、体格指数(BMI)、運動の頻度など、生活習慣全般についてのアンケートに定期的に回答してもらった。
 

食事アンケートをもとに、参加者を揚げ物を食べる頻度で「週に1回」、「週に1~3回」、「週に4回以上」の3グループに分けた。揚げ物を食べる頻度が高いほど、BMIが上昇し肥満が増える傾向が示された。(これは当然の結果ですね)
 

揚げ物を週4回以上食べている人では、週1回だけの人に比べ、肥満と関連のある遺伝子変異が2倍以上みつかった。

この研究では、揚げ物をよく食べる人では肥満に関連する遺伝的な傾向が強まることが明らかになったのです。

では、該当する人はどうすれば???

肥満の遺伝素因をもつ人は、食事を見直し健康的なものに変えていくことで、遺伝的リスクを低減し、肥満を予防できるようになります!!!

最近の研究では、肥満や2型糖尿病などの生活習慣病の発症に、DNAの塩基配列の変化(変異)が影響することが解明されていますが、こうした疾患に関わるのは遺伝子のDNAだけではないことが分かってきています。肥満やストレスなどの環境因子は関連遺伝子のDNAを変えることはないが、その転写活性を変えて、遺伝子の活性化や抑制遺伝子の不活性化を促し、疾病をもたらすことが解明されています。
 

油を多く使った料理は、フライドポテトやフライドチキン、ドーナツなど、ファーストフードに多く含まれる。
肥満の遺伝的因子をもつ人は、なるべくこれらの食品を食べないことが勧められるという。

揚げ物は摂取頻度や量、時間を守ることがとても重要です。脂質代謝異常を改善する鍵はこれに限ります。

(Risk of obesity from eating fried foods may depend on genetic makeup(ハーバード公衆衛生大学院 2014年3月18日)

さらに!交代勤務の方は要注意です!


これは勤務形態と冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞など)による死亡リスクです。昼間勤務の人に比べ夜間のみ勤務者では、虚血性心疾患による死亡率は上がるものの有意な増加は認められていません。一方で交代勤務者は昼間勤務者に比べ死亡率は有意に増加していることがわかりました。

メカニズムは明らかではないが、シフトワークによるサーカディアンリズムのかく乱に伴うホルモン分泌の異常、あるいは夜間のエネルギー摂取増加のためではないかと推察されています。

血中トリグリセライド値(中性脂肪値)、HDL値、肥満3つの指標のうち2つ以上において高値を示す患者数は男女ともにシフトワーカーにおいて有意に多い事がわかっています。

特にシフトワーカーの方は、生活習慣や食習慣の見直しを急ぎましょう。昼間勤務や夜間勤務の方も慢心してはいけません。
皆さんで規則正しい生活習慣を身につけましょう。

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